2008年7月25日金曜日

つくづく好きだなぁと感じたこと

最近、仕事を通じて

「これ、好きなだなぁ・・」

と感じたこと二つ。

一つ。仕事と仕事の間。隙間。
できる仕事人はこの間が空いていると非常に苦痛で、休み無く予定を効率的に入れることに命を燃やしている人がいるけど、自分は平気。さすがに3,4時間も間が空くと何しよかと悩むこともあるが、1,2時間程度なら最高に楽しい。
何をやっているかというと仕事。ショッピングや遊びはめったに入れない。「何だつまらない。無粋な」と思われるかもしれないけどこれが案外いける。仕事の種類は企画系がいい。

「そういや、この間お客さんあんなことに困っていたな。。」
なんて思い出したらおもむろにチビノート取り出して、チマチマ書き始める。
「これから結構時間があるな。。よし究極のキャリアデザイン研修コンテンツでも考えてみるか。。」
またもやチビノート取り出して、チマチマ書き始める。

面白いことに企画仕事って時間がたっぷりあるからといっていいものでもない。「やらなきゃ」と思っても全然やる気が出ない。仕事と仕事の合間で、前の仕事で頭を回転させておくといい。別に思索的な仕事じゃなくても大丈夫。ルーチンワークでも十分。
頭をカリカリ働かせておいて急に間が空く。そのやること無くなった思考の隙間にさっと考える仕事を挟んであげると既に助走十分だからそのままカリカリとアイデアが湧いてくる。

しっかり仕事場でやっている仕事より、隙間でやった仕事のほうが自分への貢献度は高いかもしれない。不思議なもんだ。だから隙間大好き。


残りのもう一つ。やりたいことがあるお客さんとその実現方法をひざ詰めて議論すること

「なんだ。そんなの当たりまえじゃね」

と思われるかもしれないけど、案外そうでもない。やりたいことが無いお客さんって結構いる。やらなきゃいけないというノルマ立場上やるべきだからという理由で動いている人は決して少なくない。いや多い。そういう人は上から与えられたお題をとにかくやったという事実を作ることが大事だったりするから「それをすることで何を目指したいのか?」という問いにロクな応えは返ってこない。また、変に構えて提案書を欲しがるケースもよくある。提案書を出すことは決して悪いことではないとは思う。でも、自分の経験上、提案書を出しても「いやぁ、これは自分たち(不思議に「たち」という言葉をつける)のやりたいこととはちょっと違うんですよ」とやらないで済んだ事をほっとした様に語るケースがすごく多かった(昔の営業だった頃の話だけど)。

同じ提案を出すにしても、大好きなパターンのお客さんは先ず議論する。勝負を吹っかけるように、こちらの力を試すように、お題を出したり自らのやりたいことを題材に議論に持ち込む。そしてさんざん話して納得確信したら「OK!じゃ今日の話を簡単な形でいいから紙にまとめて出しておいて」と言う。

お客さんの立場が上で色んな営業が日参しそんないちいち論戦やっている時間が無いお客さんもいるから、先ず提案書をもらって一次選考をして、その後有望な候補とだけがっつり話あうって考えもあるだろうし、決しておかしくないと思う。
でもそんなやり方を取るいい感じのお客さんは残念ながら乏しい経験上だが会った事はないし、仮にいたとしてもフリーになった自分の管轄ではないと考えることにした。(フリーは勝ち目があるかわからない長期の選考プロセスにお付き合いする時間はないし、冗長な営業コストを添加できるような単価でビジネスはしていない。フリーは回転しているからリーズナブルな単価でやれるのだから)

キーワードオンリーやイベント名ではなく、何を成し遂げたいかわかっているお客さんはよりよい手段があるならばhowには固執しないので、こっちも提案甲斐がある。
そんなお客さんは自分の案件になりそうでなくても、相談したいと言われたら即ノリだ。金にならなくてもお客さんとブレストする中からいいソリューションが生まれたりすると興奮するし、その時生まれた思考は今まで後で絶対生きてきてるから。

ついでに余談ひとつ。
この間、ふと、「(凡人は)余計な仕事があるからこそ処理能力が上がるって考えもあるな」と思いました。
(勿論、凡人って自分も含まれます。会社員時代「余計な仕事が多すぎ」とぶつぶつ言ってましたが、そのおかげで処理能力上がった感あります。早く片付けないと昼も座って食べれなかったし、その日のうちに帰れない生活でしたからね。切羽詰れば凡人でも能力もあがりますわ。35超えてそんな仕事だらけじゃもたないと思うけど)

2008年7月20日日曜日

ワールドカフェ体験会

ワールドカフェの体験会を富士通エフサスにいる友人のサポートを得てやりました。

当初予定の人数よりも減ってしまいややこじんまりとしたため、ワールドカフェの特徴のひとつでもある集団認知的なダイナミクスが弱くなってしまいましたが、参加してくれた人たちがこの場に積極的かつ肯定的に応じてくれたこともあり、ワールドカフェの感覚やその利用可能性を十分に理解してくれたようでやった甲斐を感じることができました。

ワールドカフェは本を十回読むより一回体験した方が断然その理解が上がります(も良書だと私は思います)。
私の師匠に教えてもらった好きなことわざ「知識は体が覚える(使いこなせるようになる)までは噂にすぎない」がピッタンコで当てはまります。

また、せっかく来てくれた人のためにできるだけおみやげを持って帰ってもらおうと、実際にワールドカフェを実施した人しかわからないような重要成功ポイントもできるだけ提示させてもらったのですが、「全体総括の難しさ」や「テーマで使う質問つくりの重要さ」等、説明を聞いてもピンとくるのが正直難しい部分にも感度の良い質問やコメントが参加者から返ってきたので「おっ!やるなぁ」と感心しきりでした。

おかげさまで良い時間、良いコラボを堪能することができました。これからもこういう時間を多く作っていきたいものです。
(友人が書いてくれた感想はこちら

余談ですが、
今回サポートしてくれた会社さんが私の前の会社のライバル会社だったことが、結構招待した友人達に「なんで前の会社じゃないの(笑)?」とウケてしまいました。
確かに前の会社でやれたら良かったとも言えるのですが、今回サポートしてくれた友人は「ワールドカフェ、面白そうですね。是非、うちの会社を使ってくださいよ!友人もどんどん誘ってください。その方が楽しいから」と好奇心高く熱心に誘ってくれました。

私はこれからは知は人につき、人は流動的に社会や組織を渡り歩くと思っているので、知や情報を持った人が自然と集う魅力的なコミュニティをいかに形成するかがこれからの企業の繁栄の鍵だと考えています。今回の友人の誘いはそんなコミュニティに必要な魅力を持っていたので「ここでやらせてもらいたい」と思ってしまったわけです。

会場準備の際にその友人が発した言葉もいい響きを持っていました。

「エッケイさん、とにかく今日の参加者には楽しんでもらいたいですねぇ」

すごく共感できる言葉です。

【(自分も含めて)皆で知的に楽しみたい】

これは自分が仕事をする際の信条の一つです。

うん、楽しかった!

2008年7月15日火曜日

貢献

先週まで自分のお里である会社の5年目研修の講師をしていました。
キャリアデザインがテーマで3日間の研修ですがタイムマネジメントのハンドリングが非常に難しく自分にとって最も高難度なものの一つです。昨年からやっていますので多少慣れてはいますが、毎回「今回は参加者に満足してもらえるだろうか」とどきどきしてしまいます。

毎回「自分が到達できる最高のサービスを!」と心がけているのですが、なかなか理想には到達できません。色々と有効と思われる情報を伝えるべくたっぷりとネタを仕込んでおくのですが、「あれ言わなくちゃ、これも伝えなきゃ」と混乱しかえって空回りしてしまうこともままありました。

ただ、今回はいつもと少しスタンスを変えてみました。
自分の講師中のテーマを
「自分は参加者に十分に貢献できているか?」
という一点に集中し、常にそれを自分や参加者に全3回とも問い続けました。

これは効果的でした。
事後アンケートも全3回とも過去最高点をマークできました。
瑣末な細部にこだわりすぎるよりゴール一点に集中するのが良かったかもしれません。

話は少々変わりますが、今回も研修中に伝えたい情報を事前にできるだけリスト化しておいたのですが、研修中に話せたのはその1/4に過ぎませんでした。
これは無理に全てを話さないことがかえって良かったという(話さなくてもそれ位は用意しておくのが深みにつながる等)自分なりの学びもあるのですが、
研修中に参加者が踏み込むことによって、4倍の有効情報を取得できるのだという学びにもつながりました。

自分も若い頃を考えると他人のことを言えませんが、
自分から働きかけるのとひいて構えるのでは大きな違いになるのだなと改めて思いました。

2008年7月5日土曜日

はいてくやのー

ハイテク。この言葉、死語になっていないでしょうか。。
(最近、自分が現在でも使っている言葉が死語になっていることをやたらに発見してびくびくしております)

新宿に引っ越ししたのは去年の9月。
いざ引っ越してみると自分の仕事場に電話線が入っていないことが判明。

「これじゃ、ネットとつなぐのに、家中ケーブル這わすのも格好悪いし、基幹となるデスクトップにわざわざカードアダプタつけて無線で飛ばすのも気に食わないなー。どうしたもんだろ。。」

と腰が重くなりまくり、ダイニングテーブルの椅子にPCを置いて猫背で仕事をする生活が始まった。
でも近頃では「はいはい」と「つかまり立ち」を覚えた娘が頻繁に足にまとわりついてはケーブルを引きちぎるわ、だっこを要求するわで、まともに仕事ができない状態に。

(それはそれで「困ったねぇ」といいながら、よだれ垂らさんばかりのにやけ顔で抱き上げる自分もいるんですがね(笑))

おまけに相方が「掃除がしにくい」「いつまでここで仕事する気?」「子どもに危ない」とかちくちく刺してくれるので「そろそろ潮時か、しょうがない線でも這わすか」と思って暗い気分になっていました。

ところが最近、家にあるコンセントにアダプタを差し込むだけでLANケーブルの様にデータを飛ばせる装置が発売されていることがわかり、早速購入して試してみたらばっちり機能した。
(昨今の無線LANの方が早いとの話だが我が家ではそんなに違いは感じない)

物置化していたマイオフィスがようやく今日から稼動しました。
技術万歳です。ほんと。

コンセントを使って電線を通信回線に利用するという技術は実は10年以上も前から注目されていたのですが、当時は混信制御が難しくいつ市販ベースに到達するかわからなく、すっかり忘れていたのですがいつのまにか市販されていました。
技術は進歩し続けているんですねぇ。。

(↑ しっかし、元IT会社出身のセリフではないなぁ。。。)