2008年10月6日月曜日

イメージのリアルさ

研修講師やコーチングをやっていると、クライアントの夢や目標が実現するかしないか簡単に見極める方法がある。

それはその人が「それをいかにリアリティをもって描いているか」だ。クライアントがさながら既にそれが実現しているかのように言語化できれば、これはかなりの確率で実現すると思う。
(同じことを友人がブログでも書いていた)
夢は夢で儚くかなわないものと心の片隅に感じてしまったら絶対実現はしない。

何をもって「リアリティがある」といえるかについては色々あるだろうが、
その一つに、「他人が聞いて、その実現シーンを頭の中で思わず思い描けてしまう」というのがあると思う。

先週、講師をしていた時にグループディスカッションで語り合っている参加者の会話が耳に入ってきた。

Aさん「いいチームを作りたいって、具体的にどんな状態になったらそう言えるの?」(←いい質問!)
Bさん「んー。各メンバーのミッションでは無いグレーゾーンになっている仕事をメンバーが自然に拾いあってる感じかなー。で、効率的では無いかもしれないけど、複数のメンバーがたまたま隙間の仕事を重複してやってしまったことが発覚して、笑い合っているシーンとかあると素敵だな」

んー、そのシーンが頭に浮かんで微笑んでしまった。Bさんナイスイメージ!

2008年10月4日土曜日

例の研修二回目

前のブログの2回目が木・金とあった。

今回はかなり良い感じで進んだ。自分的にも手ごたえがあり、
「自分らしいスタイルが貫けた」と感じることができた。
アンケート結果も非常に良好で優・良・可であれば「優」の真ん中といったかんじだった。

ただ、前回と比較しての勝因は明確なものが特定できなかった。

・前回の反省から開発者側がテキスト改善や演習スタイル改善に努力をした
・講師の自分が慣れて講師ワークのぎこちなさが消えて滑らかになった
・前回の参加者の成果物を見てもっとストレッチできると判断して、
(自分が)高度なノウハウを思いっきり突っ込んでみた

どれがカギだったかはわからない。仕事は、大学の実験じゃないから、
変数を一個に絞ってその結果を見るようなことはできない。
たいてい、複数の改善ポイントをつっこんで結果をみるからだ。

でも感覚的には、
研修2日間を流れるストーリーに芯が通った感じにはなった。

面白かったのは、今回、自分以外にもう一人の講師が入っていて、
その人は自分よりもファシリテーションのスキルが高いので、
教えるというスタイルよりも参加者の活性をはかり成果は委ねるというやり方を取っていた。

ちなみに僕は専門的なノウハウを参加者に突っ込んで刺激していくスタイル。

結果はどちらも同じように満足度が高かった。
講師のやり方は一つではない。
でも大事なのは自分のスタイルがきちっと確立できているかだと思った。