2010年3月29日月曜日

嘘に関する学習

最近、2歳半になる娘は嘘をつけるようになってきました。
(正確には「事実と異なることを発言する」)

「なんとなくそっちの方が自分の気持が伝わりそうだから」、
「その場の流れで言いやすいから」、
「記憶にあるパーツを組み合わせたらそうなったから」
「そう信じているから」

と罪な感じがしないけど、事実とは違うことをしゃべります。

これはこれで、私にとっては彼女の成長と考えているので
むしろ喜ばしいことと捉えています。

それ以前は、

「わからない」
「知っている断片の事実の説明」
「意味不明の反応」(←こちらのコンタクトに応えるという意志の表明だけ)

しかできなかったわけですからね。

なんとなくストーリーぽいものが返ってくるだけ楽しいもんです。
(コミュニケーションの高度化以外のなにもんでもない)

でもこの後の彼女の学習はどうなっていくんでしょうね。

まっとうなら「嘘をついてはいけない」という学習を今後していくんでしょうけど、
それって案外微妙じゃないですか?

固いしつけをくらって、「嘘をつけない」ことで苦しんだりトラブる人います。

これが真実だと信じ込んで、でも事実と異なることを強烈に発信して人を傷つける人もいます。

嘘と真実って、大人の世界でも表裏一体・曖昧なものですよね。

彼女には、「嘘」と「真実」の絶妙な距離感を学んでいって欲しいなと思います。

2010年3月15日月曜日

twitter的つぶやきのログ


ここ数年、自分は頭に浮かんだアイデアを手帳やipod touchに記録するように癖がついてます。

というわけで、ちょっとそんな気分になったので

ipod touchに書き込んだメモを加工せずにここに載せてしまおうと思いました。

何らかのシンクロが読んだ人に起こると面白いなぁ。。

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・ビビるヒマが有ったら状況をみつめる方が重要

・最高点を平均点と考える思考が最上思考か

・暫定のゴールを実現したら上方にずらす

・物理空間の夢の実現には限界があるが情報空間にはない。混同してはいけない

・ビジョン達成は現在からの積上方式ではなく、コアステートの先取り後らの逆線表式で考えるのが有効か?

リーダーとしてありたい姿をコアトランスフォーメーションアプローチで抽出する

・怒りの背後にあるものは何だろうか?怒りは二次的感情の時がある

・強く非難する対象は自分の中に有って忌み嫌っているもの?本当か?

・流れ行く思考

・計画された偶然 つながりを意識する

・娘の特徴 log book

・成長パターンの確認

・気づきは行動のための仮説出し

・経営者は考える時間が細切れ

・ブランデン質問法

・自分の付加価値
グッドエナジー
様々な視点 可能性 リソース繋ぎ

・経営者は時間とテーマは他人が持ち込む
 自分のテーマを考える時間なし

・本来の能力を発揮すると同時に、今までの枠を更に拡げるアプローチも必要だろう

・クライアントの変化を敏感に表層化させる

・組織への波及をどうしていく?

組織におけるシステムシンキングと経営層であるクライアントの活性化実現

アスリートコーチングと違い企業人コーチングは可変環境におけるシステム対応が必須な分難しい所がある

・グループコーチングの可能性

・経営幹部の移行現象

・自分はクライアントにどの様な行動思考変化をもたらせたのか?

・自分はソーシャルキャピタルが乏しくないか

・否定されるのではないかという恐れ後遺症

・暫しミーティングの中に文化の縮図が出来上がる

・クラウドリーダーシップ

・アクションプランの次善策の次善策がほんもの?

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2010年3月14日日曜日

女性ワークショップで


先週は以前にもやった女性ワークショップのファシリテーターをやりました。


相変わらずのアウェー感で、幾分、落ち着かない気持ちになっちゃいました。

(なぜか他の人にはそう見えないらしいんですが。。)


でもその中で面白いなと感じたことがありました。


壁に張り出された受講した彼女達の悩みを、

(若手の女性社員によく出るライフイベントにまつわる悩みが一杯でした)


ゲスト参加してくれていた女性先輩社員(ワーキングマザー)と並んでみていたのですが、


「こういう悩み、私も若い時は色々持ってたんですよねぇ。。
でも、その悩みの、何が、どのタイミングで、どんな風に来るかは
来てみないとわからないんですよね。。」と彼女。さらに、

「結局、来た時に、その時の環境に合わせて
臨機応変に全力尽くすしかやり様がないんですよね」

と呟いていました。


この彼女のセリフ、子育て後復帰した私の相棒を見ていてもそう感じます。

今までになかった状況対応力の発達(それと時間当たりの生産性)が顕著に感じられます。

そしてそれこそが、色々なことを乗り切っていくために最も必要なことだとも思います。


他にも、私が今までに会ったことのある、
いい感じのワーキングマザーは皆この部分が特に発達していたと記憶しています。
(彼女たちは『腹の座った』感が滲み出てきます)


でも、これは興味深いです。

状況対応力の凄さは、修羅場をくぐって能力を顕在化させた、

男性社員(もちろん女性も同じ)も同様に発達しているからです。


男性では考えもなかなか及びませんが、子育てをしながら働くということも立派に

「キャリアで一皮むける重要イベント」と考えていいのだろうなと思いました。


「確かに、『その場その場でいかに臨機応変に対応するかが鍵』という事は真理だと思いますが、
それを体験する前の若い女性達に、『だから事前にクヨクヨしてても意味は無い』と言っても
心はすっきりしないでしょうねぇ。。」と僕。


「そうですねぇ、だから、そのいざって時に
腹を割って相談できる人が側にいるってことも重要なんだと思いますね」と彼女。



『つながっている』って奴もキャリアに重要な要素ですよねぇ。。
キャリアデザインの渋いエッセンスを、何気なく非専門家に言われると、
「この人、格好いいなぁ」

と素直に思ってしまいます(笑)


2010年3月8日月曜日

研修アンケート

フリーとして研修講師の仕事を始めて今年で4年目だが3年目からやらなくなったことがあります。


それは、研修アンケートでクラス単位の研修満足度で満点を狙わなくなったことです。


正直、独立してから暫くアンケートの点には相当こだわりました。


フリーランスの講師にはアンケートの点数は死活問題になるからなんです。


いくら企業の発注主が


「うちは研修満足度はこだわりません。参加者に本当に意味のあるものが伝えられ、行動に変化が起こるのであれば。。」


と言ったとしても信用はできません。結果的にそうじゃない例を山のように見てきました。


自分のコンプレックスも点数にこだわる原因の一つだったでしょう。


「大丈夫だ。俺は十分に通用するんだ」

なんて自分にささやいたって、安心なんかはできません。


アンケートの点数が良かった時にだけ「ほっ」とする自分もいたわけです。


しかし、講師業を数年やってみるとわかってきたことがある。


『研修満足度は高いにこしたことはない。でも満点を狙うことはなんか本質と違うかもしれない』


クラス全体の研修満足度に影響を与えるのは講師のサービス力であって、参加者を変えるための力ではないと感じてきました。


例えば、サービス力に入るのは、「場の高揚演出」「すっきり感」「個々の参加者のかゆい所に手が届く感」「フレンドリー感・味方感」「教室の環境整備」「笑わせる」等々だったりします。部屋の湿度・温度やトイレ・昼食時間のキープが満足感に案外大きな影響を与えているようです。


もちろん、研修の満足度等を上げる事は悪いことではないとも思います。参加者の行動変容には、ある程度の高揚感や満足感は重要だと考えるからです。


でも、ある一定の満足度を超えた、さらなる上の満足度を狙うことは、本質と違うご機嫌伺いの体になっていく気がしてしょうがありません。(そのことは、満点を狙ってギラギラ頑張って満点が取れた時にはっきりと感じました)


そのことを感じてしまってからは、本質からずれたところにエネルギーをかけることに興味がなくなってしまったのです。


そして、サービス力をフル発揮して満足度で満点を狙うより、参加者にとって本質的に意味のあることにのみフォーカスする様になってからわかったことがあります。


後者のアプローチでも、満足度はけっこう高止まりするもんだということです。


もちろん、このアプローチでは満点は出ません(25名を超える規模では未経験)。

でも、手ごたえはこちらの方がありますし、なにより


「自分は正しいことができている」


という感覚がぶれずにあるため、精神が健康な感じがします。