2009年3月30日月曜日

セクショナリズムは根が深い

「子供も2,3歳になると、普段遊んでる子と違う初対面の子供との接触はぎこちなく、避けがちになるらしい」
うちの相棒から話を聞いて心に残ってしまいました。

うちの娘は現在1.5歳ですが、初対面の子供とはぎこちなくはありますが、そのまま受け入れてなんとかコミュニケーションを成立させよう(遊ぼう)とします。そして、それにかけるエネルギーは高いです(当然意図的なすごさではなくそれが自然です)

でも、2,3歳の段階で新しい人間との交流に躊躇が生まれるんですから、「セクショナリズムって結構根が深いんだなぁ」と思ってしまいました。

最近、子供ネタ多いな。。ちょっと自分ぽくない気がするんだがこれも自然な変化なんだろうか。。

2009年3月25日水曜日

WBCで思考いろいろ

自分は野球派ではないのですが、今回は結構見入ってしまいました。

スポーツ好きは結構そのドラマ性やストーリー性に弱いのが多いと思いますが、今回は結構ネタ豊富でしたよね。

野球の内容に触れてもonらしくないので、テレビで観戦しながら思ったことを、徒然に書き残しておこうと思います。



■関係者の思わぬ成長



原監督のここ数年でのリーダーとしての成長ぶりはすごいですね。知能という部分でなく、腹のすわりというか覚悟の決め方というか、選手時代に三振してさわやかにテレ笑い浮かべてベンチに帰る彼と同一人物とは思えません。多くの人は成長するのは若いうちだけと思いこんでいますが、人は年をとっても成長する人はしますね。

面白い成長でいえば、テレビのアナウンサーも成長している人はしているようです。そうです。衛星中継の相互のタイムラグの潰し方です。これに関する対応ぷりでプロとしてどんな仕事の仕方をしているのかがよくわかります。駄目な人は環境(衛星中継)が悪いと文句をいうばかりでストレスフルな対応をし続けていましたが。



■ベースボール先進国という米国の驕り?



これは解釈がわかれるでしょうが私は感じました。

米国で開催して、本業(メジャー)との妥協で作られたルール持ち込んで、変な組み合わせして、レベル高くない審判(今回は若干マシか)使って、「えっ米国の仕切りってこんなもん?」と思ってしまいました。

ちょっと他国民の野球見識をなめていないでしょうか?米国でやるからには何がなんでも上位入らんと興行もなりたたんでしょうに。。

サッカーのチャンピオンズリーグ形式で球団対抗にしたほうが米国には都合がいいのでは?(あんなタフなスケジュールは野球では無理かな。。)

エンパイアステートを日本国旗カラーでライトアップしたはからいには「粋なことしやがる」と頭が下がりました。

そういいつつ、中国や韓国のメーカーを舐めて足元すくわれかかっとる日本をちょいと連想してしまいました。お家芸だからこそ慢心なく磨かないといけませんね。



■勝敗の分かれ目、投資対効果

韓国のレベル高かったですねぇ。勝敗の差は野球文化の経験値しかないかもしれないと思いました。でも経験曲線の上がり度をイメージすると日本も油断をするとあっという間に抜き去られますね。

しかし平均年棒の差が、2億8千万と1,300万って、投資対効果(ROI)どんだけ違うんだ。。米国はもっと悲惨だけど。。チームマネジメント(ビルディング)ってROIと無関係でかつパワフルですね。



■ゾーン

イチローを含むアスリートのゾーン状態をたくさん観察できて非常に役にたちました。

でも最後の打席のイチローは今までのゾーンと違う発揮の仕方でしたね。インタビューでここに触れてくれたので、普段分からない心の内面の動きも聞けてすごい良かった。非常に興味深いのでインタビューしてみたいなぁ。。



■大きな枠で野球選手を受け止める

日本ではやっぱりひいき球団の選手は味方、相手球団は敵という構図になってますが、今回のWBCのおかげでアンチ球団でも選手によっては暖かい気持ちが出そうでいいですね。

よく、海外のサッカーを見ていると、あんなにオラがチームびいきでひどいのに、メッシとかマルディーニは他チームだけどリスペクトの声援が上がるので何気にうらやましかったんです。



■経済効果と情動

あるニュースではWBC優勝で株価が跳ね上がったとか、また因果関係微妙なもんをくっつけた報道していました。優勝による経済効果ってやつも論証が微妙なのでピンとこないですね。(論理的な抽象思考を鍛えるという意味では意味があると思うけど)

でも情動が人間の思考や行動に様々な影響を与えることは間違いないので、なんらかの影響は日本人に出るでしょうね。その結果、経済にも影響を与える可能性はあるでしょう。



そもそも、WBCを見て興奮した私の頭がこんなに色々なことを考えた位ですからね(笑)

2009年3月18日水曜日

あるコーチング

最近、企業の幹部の方にコーチングをさせていただいています。

私は仕事においてコーチングは一定の少数枠でしかしていないこともあり、
大手企業の経営層にいる方にコーチングをする機会はなかったんですがなかなか興味深い発見に溢れています。コーチングにおいてやり方ががらっと変わってしまう様な違いはありませんが、微妙な違いがあったりします。

そのうちで今一番感じているのは、【(こちらの想定よりも)先にくる】です。

「次回までにここについて考えておいていただけますか?」とお願いすると、
確実にそれより考えを広げているか深めている、
もしくは考えた内容から推測して先に進めているといった具合です。
(ちなみに問題が解決しているという意味ではないです。質の良い内省をしているといった感じでしょうか)
通常コーチングにおいてクライアントは何らかの葛藤により思考行動が抑制されることが多く、決してそれは珍しくないし自然な状態ともいえますので、クライアントが前回の約束をやってこないこともよくあり、私は殆ど気にしないのですが(やらない理由に重要なヒントがないかはすごく意識しますが)、
このクライアントに関してはやるといったことは必ずやります。スムーズに考えられない時には色々なアプローチを試してきたりします。自分がやると決めたことに自分で言い訳をして動かないという行為は見られない感じです。

そもそもサンプルが少ない上に、とても良いクライアントに出会えたのでしょうから、この発見を企業エグゼクティブ全体に一般化させることはできないと思いますがたくさんのことを考えさせられています。

最近、「想定以上の価値提供」や「推進力」が弱かったかもしれないという反省を込めて。

(かくいう自分は弱くてへたれなので自分の尻に上手にムチいれしないとすぐ動きを止めてしまいます。。(笑))

感情の有効利用

最近、情動(ま、言ってみれば感情)が思考や行動に与える影響に関して勉強をしています(面白いです)。
この分野、結構面白い割には、質の良い知見や有効な活用法はまだまだ出てきていない感じがします。

そんな状況で、今朝、子供を見ていたら面白い発見が。
保育園に行くまで相手をしていたのですが(最近は予定が無くても早起きになってしまった。。)、

うちの娘、今朝は朝っぱらから超ハイテンション。叫ぶ、笑う、イタズラするですごいことになってます。
やれ録画の「おかあさんといっしょ」を見せろとか、絵本を読めとか、最近覚えた指示出しでやりたい放題です(ちなみに1歳5ヶ月です)。

で面白かったのは、
普段やらない「テレビの踊りの振り付けの真似」を連発し、絵本のセリフを復唱(正確にはらしき音声)してた点です。
ちゃんと覚えていた(それもこんなバリエーション豊富に)とは思っていなかったんですごくびっくりしました。

普段は表層化していませんが、どうやら彼女の脳内には既に記憶の回路が構築されているようです。
今日は彼女がテンションがハイだったこともありそれが表に出てきたと考えられないでしょうか?
(保育園でも親が見たこと無い様なアクションを連発するそうです)

こういった現象は別に子供に限らないです。
「ぼけていたおばあちゃんが急に記憶鮮明になる」
「今日の@@選手は普段では考えられない位クリエィティブにプレーする(ゾーン系)」
「彼氏はいつも紫色を見ると情緒不安になる(トラウマ系)」
他にもいろいろあるでしょう。

こういった話は、何かのトリガーによって、普段使わないが脳内に存在する回路にアクセスされ、普段とは違う行動を示す。という点で一致していると思います。

そのトリガーとして情動っていうのは大きな鍵になるそうなんです。
この情動を能力発揮に意図的に(確度高く洗練されたやり方で)活用したいなというのが自分の想いなんです。

ちなみに、自分自身では、クリエィティブな状態になりたい時や人前でメッセージを伝える時の情動を含めたトリガーはつかんでいて活用はしています(まだ軽いレベルなんですが。。)

こういうのは人に無数に存在しているはずなので、うまく使いこなせるようになって、クライアントに対してもいい感じで提供できたらなとたくらんでいる今日この頃です。

2009年3月8日日曜日

発達段階における指図の位置づけ

最近、うちの娘は人に指図をすることを憶えたようです。

「おい、だっこしろ」

「おい、お代わりをよこせ」

「おい、なんか落としたぞ」

「おい、あれを取れ」

「おい、これをむけ」

ハンドゼスチャーとうなり声を非常にうまく使い見事に人に伝えます。

相手が言うことをきくと、満足感を顔中に浮かべます。

そんな彼女を見て「この様子、どっかで見たことがあるなぁ」と思ったのですが、

それが何かというと、昔会社にいた時に周りにいた横柄な上司達でした。

あごの角度から眼の開き具合までそっくりです。

つくづく得心したのは、

【他人に指図するのは、それができるようになることより、下位の発達段階である】

ということです。なんか笑っちゃいませんか?