2008年4月20日日曜日

仕事でこだわる

テレビで最近有名になった焼酎の生み手が紹介される番組をやっていた。
「富乃宝山(芋)」「兼八(麦)」「萬緑(米)」かなり有名となっている焼酎だ。(ちなみに兼八は自分の大く好物)

生み手の年齢は35歳から40歳くらいで良い仕事をする人が持つ雰囲気を醸し出していた。(もしかしたら成功体験がそういった風格を醸成したのかもしれない)

良い仕事をする人といっても、カリスマ風でもやり手なビジネス狩人といった雰囲気ではない。信じることに誠実で、こだわりの強そうな折れにくい心を持っていそうな感じといえば良いだろうか。彼らが作った酒が認められるには相当な苦労があったようだが、(成功の保証はないなか)こだわりに徹して壁を突破していたそうだ。

まさに職人魂といったところだが、彼らは蔵主の息子という立場で、職人というよりボンボンor経営者といった位置づけの人間たちだ。以前のイメージで言えば弱弱しく蔵をだめにしそうな感じだ。
ただ、彼らの共通点が面白い。蔵主の子といってもいつ倒れてもおかしくない蔵で、その親も「無理に次ぐ事は無い。好きな道を歩みなさい」的な育てられ方をしていたようだ。そんな中彼らはある期間フラフラした結果、焼酎つくりを自身のコアにすべく、強いられてではなく自らコミットして蔵に戻っていったようだ。自分で選んだ道だから、他責になんてできっこない。とことん仕事にこだわったようだ。

やっぱり良いものには作り手のこだわりがこめられている。
支払える金があるからといって、仕事の愚痴や責任逃れの自己弁護をしながらこの酒は飲みたくはないもんです。
いい仕事して、内側からじわじわ出る満足感とともに友と楽しく味わいたい、そんな気になった。

しかし、最近、35から45位のやつらやその仕事がスポットライト当たるようになってきた感じがする。決してフリーに限らない、組織に所属する人でも結構注目が集まっている。以前なら所属する会社のカーテンに隠れて個人に注目が当たることは少なかったはずだがだいぶ様が変わってきている。もちろん仕事は個人だけではできるもんじゃないが、それでも以前より個人の持っているもの(決してスキルだけの話ではないだろう。想いの強さや信念をも)が問われる時代に確実になってきている。
面白い時代だ。

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