2008年12月7日日曜日

オグシオ解散に見るキャリアタイプの違い

最早、古いねたになってしまっていますがご勘弁を。
ずっと書きたかったけどタイミング合わせられませんでした。

オグシオのコンビ解消会見をテレビで見て面白いなと感じたのでそのことを。
二人曰くその解消の理由を二人の目標のズレにあるとのこと。

小倉選手「4年後のロンドンを目指して、これからがんばりたい」
潮田選手「すぐさまロンドンはなく、1年1年をがんばりたい」

一見するとなんか大したこと無さそうなズレに、
多くの人が「なんか他の理由があるに違いない」と憶測を飛ばしている様です。
(潮田選手は嘘言っているとかね)

でも、この理由は私から見ると案外納得できるケースではあります。
というのは、人には、
「自分が夢に向かってがんばるからキャリアゴールに到達できる」
「目の前の日々を積み重ねることによって、自ずとキャリアができてくる」
といったタイプがあるように思えるからです。

(ちなみに、この考え方を最初に言語化していたのは、私ではなく、私のコーチングの師匠格である平本相武さんがコーチングの目標設定に関して人の違いを説明されていた話の発展系です)

私は前者を「アメリカンドリーマー」タイプ、後者を「日本式求道者」タイプとイメージしています。

キャリアの相談にのっているとこの2タイプは本当に存在するなぁと感じます。
またこのタイプの差によって、悩むポイント、キャリア研鑽の方法も変わってくるのが面白いところです。達成感の感じ方も前者は目標達成によって一時にドパーッと大きな快感を得たい人が多く、後者はジワーッとした小さめな快感を多く得たい人が多い様です。

今のところの私の感想では、両者の違いは「エネルギーの湧くポイントが未来にあるのか現在にあるのか」の違いでどっちの方が正しいということではない気がしています。面白いことに双方のタイプでしっかりキャリアを歩んでいくと行き着く先も究極的には同じだったりします。

ただ、これがプロスポーツのペアとなると深刻ですよね。
ロンドンを目指すとなると4年間の厳しいロードマップを書いてそれを着実にこなしていかなければなりませんから、小倉選手の考え方でやっていく必要があるでしょう。
潮田選手のやり方で結果的にロンドンに行けないとは限りませんが、「いざフタを開けてみないとどうなるかわかりませーん」ということでは小倉選手の方が精神的に参ってしまうでしょうし。
でも小倉スタイルだと潮田選手はすごく未来に縛り付けられた感じがして不自由なストレスを感じることでしょう。

面白いことに、これが選手としてのキャリアライフと考えると、案外、潮田選手の方が長命で老練になって生涯成績が良かったり名物コーチになったりするかもしれません。小倉選手パターンは目標の結果が出たらプツンと集中力が切れたり、全然違う目標を見つけて放浪してしまったりすることもありますね。

私はスポーツ選手で才能に恵まれていながら、若くして引退してしまう選手と長生きする選手の違いが出るのはなぜだろうとよく考えるのですが、このタイプの違いも一因かなと思っています。

(サッカーだと、小倉選手パターンは中田英寿元選手、潮田パターンは三浦・中山選手ってところでしょうか)

ちなみにこのタイプ、先天的に固定で変化が無いのか、状況によってタイプに変更が生じるのかは、今のところ私は結論に至ってはいません。
ふーっ、ようやくこのテーマで書けた。すっきりした。

4 件のコメント:

ナガヤス さんのコメント...

興味深いです。「ビジョン先行型」と「現実先行型」でしょうか。リーダーシップでも同じことが言えるかもしれませんね。

おそらく、「時間」に対する感覚の違いから、こういった「志向性の違い」が生まれてくるのではないかな、と思っていますが(私は前者の傾向が強いです)、こういったギャップを認識して調整できずに一緒に仕事をしていると、双方ストレスが溜まることウケアイです(と、経験者は語る・・・)。

「3年で辞める若者論」にも通じるところがあるような気がしますが、いかがでしょうか。

エッケイ さんのコメント...

どっちが悪いわけではないので、あくまでも個性と考えたほうが良いでしょうね。

一般的には後者はキャリアで迷い易いかもしれません。キャリアの計画的な蓄積の面で弱いですから。「今やっていることが好き」という前提がなければコミットできない弱さもあるかも。日本人は何気にこのタイプ多いですよ。「3年で辞める若者論」とも通じるかもしれませんね(ちなみに自分はこのタイプ)


でも前者のタイプは、燃え尽きたり、無茶な暴走したりするからお気をつけあそばせ(笑)

ナガヤス さんのコメント...

梅田望夫氏と齋藤孝氏の対談本(私塾のすすめ)を読んでいたら、

> 水に入りきらないゆえの苦しさを避けるためのひとつの工夫としては、自分の人生を「時期」で考える、区切りで考えるといい。この三年、この五年、この十年はこの水に入ってしまうと決める。

という記述があって、我が意を得たり、と思いました(こういう感覚を持っている人って特に大企業には少なそうですが)。

でも、かつての(暗黙の)前提であった、企業の連続性とか永続性などが崩れてきている今、こういう感覚って大事なんじゃないかと思うのですが・・・。

ちなみに、梅田氏には夏休みにシリコンバレーでお会いして会食したのですが、非常にいい経験になりました。

エッケイ さんのコメント...

>この水に入ってしまうと決める。

素晴らしいですね。僕はこの感覚に至れなくてのたうちまわりましたよ。
現在はキャリアコーチングでこう言います。
「終わりを明確にすれば苦手を乗り越えることはできる」
とね。
永続的に続く苦痛と思うと持たないですよね。

すごいね。梅田さんとメシですか。僕も参加したいもんです。