2009年6月13日土曜日

キャリアデザイン研修の効果は

卒業した会社の5年目社員のキャリアデザイン研修も講師で入って4年目(昨年はこちら)。時のたつのも早いものです。

但し、今年の参加者はいつもと少々背景が異なります。
そもそも、この会社では3年前に2年目社員と5年目のキャリアデザイン研修を(外部委託の汎用的なコンテンンツから自社のキャリア環境に適したバージョンに)全面的に作り直し実施してきた経緯があります。
今年はその2年目研修を経験した世代がキャリアを積んで5年目社員になって研修に参加してきた初めてのケースです。

企業における人材開発で良く語られる事として、
「自分のキャリアをきちんと考えて仕事をしていくことが重要なのはわかるが、それを企業が費用を出して(研修として)支援する意味ってあるのかな?それは個人的に努力すべきテーマなんじゃない?」
ということがあります。
(このテーマについて個人的には企業が支援する意味はあるという強い自負があるのですが、客観的なエビデンスを持って論証できるわけではないのでひとまずここでは置いておきます)

こういった背景もあり、企業での社員向けキャリアサポートは立場の微妙な存在で、
景気が上がって人材難になると手厚くなったり、逆に景気が悪くなって人材流出が少なくなると見向きもされなくなって取りやめになったりを繰り返すことがよく行われています。
要するに「社員に対する会社のご機嫌取りの道具」としてしか会社側に認知されていないところがあります。

でもそもそも、会社の人材開発の取り組みは(特に、俗に言うヒューマンスキル系は)、施策として意味があったかないかを測るにはある程度の経過観察が必要なので、持続的な取組みとその効果検証が必要なのにも関わらず上記の様な感じですから、より社員へのキャリアサポートの効果性はみえなくなってしまったりしています。

小難しいことをぐだぐだ書いてしまいましたが、要するに今回のケースはレアなんです。それも一期一会な研修講師が、自分の研修を経験した人物と年月を経て再び会えるというレアレアなケースです。
ここから何か重要な学びを得ずして何時得るんだ?って感じでしょうか?

その研修もまだ1回目ですから結論に至れませんが(検証チャンスはあと2回)、
一回目で感じた点は以下の通りです。

■結果を受けてテンション下げたところ

・研修の内容をあまり覚えていないといった社員が大勢を占めていた(自分のクラス出身もいたので言い訳の言いようなし。。がんばったのに。。グスン)

・2年目時と比較してコミュニケーションレベルが下がっていた(ダイアログの重要性をしっかり味わってもらってたはずなのに。。グスン)⇒でも日を経るに従って活発になってきた。

■結果を受けてテンションが上がったところ

5年目でキャリアデザインのきちんとした考え方に初めて触れる社員と比較すると、2年目にしっかりとこの考え方に触れてきた社員とでは、

・(前の研修内容忘れたと言うものの)キャリアデザインに関して、知識ではなくスキルのレベルで差異を感じた。(的を得た自己分析や相互アドバイスをしていた。今後の計画だてについても僅かながら精度が高かった)

・職業的自己概念(キャリアアイデンティティ)が成熟していると感じた。別の言い方をすると、プロ(正確にはプロの卵)意識がやや高い

総括すると職業人としての大人度が高かった気がしました。他のクラスの講師の方々も同様な見解を示していました。テキストの内容は忘れてしまっていても、教わったエッセンスは(多かれ少なかれ)日々の自分の思考や行動に落とされているのではという期待ができます。
でもまぁまだ一回だけなのでたまたまそういう人物が今クールに来ていただけかもしれません。

さて次の回ではどうだろう。ちょっと楽しみだな。

ちなみに上記はあくまで主観的なもので数値化したデータに基づく判断ではありません。
当然ですが念のため。

(学者系の方であれば食いつきたくなるところでしょう。でも私はプラクティショナー(実践者)なので実験的統計的立証は私のミッションではないからいいですよね)

4 件のコメント:

おがじゅん さんのコメント...

これは研修だけではなく、職場環境が若手に対してどういう考えを持っているかで随分結果に差が出るのではないでしょうか?
キャリアデザインといっても、研修をうけて帰ってきた職場で、そういった考えを持っている先輩や同僚がいなければ、刺激が点でのこるだけのように思います。

エッケイ さんのコメント...

鋭いね。

企業が社員のキャリアサポートをする際には、個人にだけ刺激を与えても効果は薄いです。人はやっぱり場で育つからね。個人だけの頑張りにも限界あるのでそうなるとしぼんじゃいますな。
最近、この会社は社員の意思を考慮に入れた機会提供をする上司が増えてきました(人によってはだめだめだけど)。

ただ、その際に自分の意思をきちんと持って、自分視点だけでなく会社視点を考えながら意思を示すことができることが重要な気もします。

そういう意味でキャリアはまず自分をしっかり考えることが重要なんでしょう。

外すパターンは、上司「文句ばっかり言っているけど何がしたいの?」社員「そういわれてもわかりません」って感じも結構ありますからな。

おがじゅん さんのコメント...

がはは。「そういわれてもわかりません」ってまさに今直面しているところですわ。
組織を見るうえで、マネージメントが重要なのは間違いなく、運営がうまくいっていないので、彼らの文句も聞いていたのですが、ふっと「で、君ら何やってんの?」「で、どうしてほしいの?」と聞くと、答えがなかったり、とんでもなく詰まらん答えが返ってきたりして、苦笑してました。まあ文句言いたいだけなんでしょうね・・・。

エッケイ さんのコメント...

そうなんだよね。
愚痴と【提案】は違うんだよね。
若い時は混同しやすいけどな。

かくいう私がそうでした。。すねてぐれてて。。
ある時、それに気がついて猛省したけど。。