2009年6月6日土曜日

心に残る仕事を重ねる

最近、後輩が転職した。

かなり紆余曲折をして今のところに落ち着いた(まだ落ち着いたかはわからんが)。
一時は今までの積みあげたモノが全部無くなって、
ゼロベースからのスタートに近くなったりもしたのですごく心配した。
(彼のキャリアの相談を受けていたので僕も他人事では無かった)

今、僕が願っているのは、今回の転職が最終ゴールで無くてもいいから、
とにかく今の仕事で「心に残る仕事」をたくさんしていって欲しいと思う。

「心に残る仕事」って定義は難しいので今は整理したきれいな言葉で語れないのだが、結果が出なくても自慢できなくても、他人の評価が良くない仕事でもいい、ただ、
「気を抜かない」「考えつくす」「こだわる」「人とあたる(良いケースでも悪いケースでもどちらでもいい)」「決着まで当事者としている」
これらの要素はあった方がいいと思う。ちなみに量の問題ではない。質の問題だ。

彼に限らず色々な(働いている)人のキャリアの相談にのってるが、
その人の良いキャリアを考える際に大きなヒントや助け(リソース)になるのが過去にやった「心に残る仕事」だ。これが多く、多様なほどキャリアの戦略オプションがいいものになる。

反対にこれが少ない人は、なかなか有望な案(今後どうしたらよいか)が出てこない。
結論として、「先ずは少し時間を費やして(好きだろうが嫌いだろうが関係なく)いい仕事を重ねる」ということになるケースも少なくない。
(若者の相談はこの結論に落ち着くことが多い。キャリアを考えるヒントが少なすぎて進みたい方向性が全く浮かんでこないことが多い。ヘタをすると就活面談で語るような内容しか出てこない)

偉そうなことを言っているが、自分が後者のケースで苦労した人間なので、その反省からの弁でもある。好きだろうが嫌いだろうが仕事から逃げると結果的に好きな仕事に着く道も遠ざかる。ちょっとしたパラドックスだからはまる人が多いだろう。

だから、後輩には着いた仕事がイメージと外れていようがなかろうが、「心に残る仕事」を出来るだけ重ねて欲しい。対外的、成果的に派手でなくてもいい。それさえあれば絶対なんとかなる。
(反対に色んなエクスキューズをしてひいた仕事をしてしまったら何も残らない)

仕事で経験を蓄積していくプロセスは、他人が関与できない、その人自身が研鑽しなければならない領域だから周りは見守るしかできない。

がんばってもらいたいなぁ。

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