2008年3月2日日曜日

うーむ

今日は「アスリートのセカンドキャリア」に関するある大学の研究報告会を拝聴しました。内容は悪くはないが良いともいえないといった微妙なものでした。

「学究の場」と「リアルな現場」には距離があるなぁと感じてしまったのです。
大きな枠組みで政策的に進めるのも必要だとは思うのですが、現実に困っているアスリートに有効なソリューションが展開されるのには何年かかることかわかりません。

大学の研究者も志は決して低くは無いなと思ったのですが、外国のケーススタディリサーチ、あるべき姿の概念化、関係業界への提言という流れには現場のリアリティが感じられないのです。

例えば「アスリートが有している稀有な能力を活かす」というキーワードも「どうやって?」は一切語られてはいませんでした(そもそも稀有な能力は誰にとって稀有なのか?も不在でした)。私としてはここが一番大事だと思うのですが。。

アスリートが、そのスポーツにおいて獲得し発揮してきた優れた能力を抽象化して違う分野にトランスファーできる様にサポートすることがアスリートのセカンドキャリアの鍵だと思うのですが、もう少し具体的なソリューションに落とさないとそれを現場でサポートする人たちを養成できないでしょう。そうなると実際にアスリートがその貢献を享受できるのはかなり先になってしまいます。
資料中にはただキャリアコンサルタントの役割とだけ記述されているのですが、この業界にはそれができる人材は現時点ではかなり少ないといわざるを得ないでしょう。

パネルディスカッションもなんだかわからない展開になってしまっていました。現場でがんばっているパネラーの方々はいい味な感じでしたのでもっとファシってあげれば面白い場になったと思います。残念。

ヨーコゼッターランドさんの「アスリートは自分の世界をちゃんと言語化する様にならなければだめ(やや意訳)」の話、パソナスポーツメイトの八鍬美由紀さんの思いとリアリティのある話は収穫でした。

3 件のコメント:

おがじゅん さんのコメント...

わかるな~。でもつい最近までおっさんの話も「アカデミック」よりでしたぜ(笑)
いまだアスリートとしてしがみつきながらもビジネスをしている身としては、スポーツ=実社会 で使えるものはたくさんあると思っています。一つは「真剣に考える」という行為を行っているということ。目的に向かって段取りを組むということ。結果がでないと残酷な現実が待っているということを知っていること。いくらでもあると思うんですけどね。ただ、実社会との違いは「結果が分かりやすい」ということですかね。ビジネスの場合は、誰もが出世を望んでいるわけではないですし、結果も個人が体感しにくいですからね。

ekkei さんのコメント...

アカデミック(理論や研究成果)大事よ(笑)
ただ、自分は現実で使えないものは全く興味感じないんだ。論文のための研究、叩かれないためにがちがちに条件固めて(現実的でない)、統計分析で有効性をうたっても意味はないからね。
「真剣に考える」なるほど一見当たり前に感じるができる人って多くないよね。
「目的にむかって段取り」これは昨日も出てた。
「結果が出ないと残酷な現実があることを知っている」
確かにこれは際立っているなぁ。組織人ですぐエクスキューズする人多いよな。

アスリート出身でビジネスでいい感じの人は必ずアスリート時代のスキルをうまくトランスファーしている人だと感じているんですわ。

おがじゅん さんのコメント...

私が思うに、本来はトランスファーする必要はないと思います。なぜなら仕事でもスポーツでも自分をいかに冷静に第三者的に見れるかも重要なポイントですので、変換する必要はないはず。ただし、あるとすれば、人間関係を含めて一般社会とは少し離れていることが多いので、そこの溝を埋めてあげることは必用だと思います。
あと、「真剣に考える」という点は、「深く内省する」と言い換えても良いかもしれません。会社でもMBAはじめとして知識(というか情報とかフレームかな)を持っている人は多いですが、実際それをやることで、目的が達成できるのかというリアル感を感じない人が多くいます。そういった意味で戦略・戦術はもちろんあり、それをやる組織や人の姿勢やムードもイメージできるかどうかまで「考える」人がビジネス界にもそういないので、役に立つと思いますよ。あと「捨てる」ことが出来る人も欲しいな。
要望になってしまった・・・。