2009年9月7日月曜日

五感の一感覚を抜くと

先日、オーディオメーカー関係の知人の好意で

「全く音の反響しない部屋」
(何でも音響機器を作る際のテスト等で必要性の高いものなんだそうです)


に入ることができました。

感想としては違和感に尽きると思います。

声等の音が吸われてしまい、跳ね返って響くということが全く無いんです。
唯一の反響は、自分の頭の中(おそらく頭蓋骨等)の跳ね返りだけです。

ですから、他人としゃべっていても

自分だけが一人で呟いているというか、

頭の中の独り言が外に漏れているかの様な感覚になります。


「エッケイさん、しばらくこの部屋に一人で閉じ込められたらおかしくなりますよ」


と知人はニヤリと笑いながら話してくれましたが、言っている理由が良く分かりました。

なんか、不思議な違和感、(他の感覚が鋭敏化するのでしょうか)野生動物的な用心深さというか感覚が研ぎ澄まされる感じになります。

この感覚は、そうダイアローグ・イン・ザ・ダークを経験した直後と似ています。
(ちなみにダイアローグ・イン・ザ・ダークとは、全くの闇の中を探検するというイベントで、日本を含む世界中で評判を呼んでいる体験イベントです)

普段何気なく頼っているであろう五感の一つを奪われるだけで、こうも不思議な感覚にとらわれるんですね。
五感の一つを封じてみる。これだけで、五感を研ぎ澄ます訓練になりそうな気がします。

皆さんも試してみてはいかがでしょう?
(普段仕事で五感を使わない人にも良い影響をもたらしてくれるような気がします)

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