2008年6月20日金曜日

能力開発屋が惚れるCM

既に話題が古くなっていますが、ナイキのCMはいいですね。
http://jp.youtube.com/watch?v=wItKyTltJWM

若手サッカー選手が力を認められて新しい挑戦の場を与えられ、さらなるレベルを見せつけられて自己研鑽して、さらに上の場に上がっていく。そんなシーンを彼の目の角度で写しています。

これ、見てるだけで燃えます。
特に個人的にはマテラッツィ(ワールドカップであのジダンに頭突きをさせたDF)とド突き合いをしているシーンはリアリティがあって最高。
「ネクストレベルへ行け」
という邦題も悪くないですね。
もう能力開発に携わっている自分には強烈な興奮を与えてくれます。
でも普通の仕事でステップを上がっていく感はなかなか得られないですよねぇ。
この辺をうまくキャリアパス設計すれば、会社キャリアももっと燃えられるのかもしれません。
新人に仕事の腕見せつけて、C・ロナウドみたいに小ばかにした投げキスしたらおもろそー(笑)

2008年6月9日月曜日

この仕事の好きなところ

ここ数年、自分の後輩や知り合いが人材開発(能力開発というべきか社員教育というべきか。。この業界を説明する言葉が難しい。。)に仕事を移す機会が増えており、自分はその事で、キャリアチェンジやイベント企画について結構相談にのることが多い。

最近、そういった後輩の相談にのったイベントがうまくいったという感謝メールや他者からの報告が色んなところから舞い込んできている(イベントの季節ですからね)。

そんなメールを読みつつ思うのはこの仕事は本当の意味でやりがいがあるなということだ。
(勿論、全ての仕事にはやりがいがある(はず)で自分はそれをわかっていないだけとは思う)

この仕事の自分が好きな部分は「品質に思いを持って考えれば考えるほど結果に現れる」というところだ。逆に考えると「思考とスキルが浅い場合に、それでもラッキーヒットやホームランが出ることは殆ど無い」ともいえる。ギャンブル要素が少ないのかもしれない。
(自分は一か八かはあまり好きではないし、そういう人間に賭け事の神様が微笑むことはあまりない(笑))

考えてやったらやった分、クライアントに満足をもたらすことができるし、自分の評価もスキルも上がるこれはいい仕事だと思う。

「ちゃんとやっているはずなのに結果が出ない」と言う同業者や同僚とたまに出くわすが、そういう場合、中途半端な情報収集(対象者を取り巻く環境(文脈)を知ることはものすごく重要だ)やスキル研鑽の未熟さ、熱さだけに任せた自分だけの思い込みで仕事をしているケースが多い気がする。

(まぁ、ねちっこく情報収集させてくれなかったり考えさせてくれないクライアントや上司が阻害しているケースも少なくないが、世の中には本当に良いものを志向するお客様は大勢いる(その良さに気づいていないクライアントも素敵なクライアント予備軍だろう。そう考えると筋の悪いクライアントはそう多くないかも)。上司が問題ならば圧倒的に力で凌駕してしまえば敵対関係ではなくなることがある。面白いことに上司の切り札にがらっと変身してしまうのだ。逆に中途半端に実力拮抗すると悲惨)

でも、そんな素敵な商売(「ショウほど素敵な商売はない」にひっかけた)なのに、魅力的な側面にフォーカスしないで、ネガティブな側面のみにフォーカスしてやっつけ仕事をしている人たちが少なくないのでがっかりすることも多い。(どんな仕事にも魅力もつらさもある。じゃあ一体どんな仕事がしたいんだ?)

だから、後輩達にはがんばってもらいたい。彼ら彼女らが、すごく真剣考え悩んでやりきった仕事が良い結果をもたらしているのを見ると仲間が増えてく感じでうれしくなる。
「なぁ、この仕事面白いだろ?」って。

2008年5月31日土曜日

仕事の法則

「階層社会では、すべての人は昇進を重ね、おのおのの無能レベルに到達する。―やがて、あらゆるポストは、職責を果たせない無能な人間によって占められる。仕事は、まだ無能レベルに達していない人間によって行なわれている。」(ピーターの法則)

は聞いたことありますよね。でも何度見ても得心してしまう。

「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」(パーキンソンの法則)

会社員の頃を考えると本当にそうだった。
プロジェクトならエンドが決まっているのでまだましだが、営業事務や事業管理、スタッフ等は仕事自体が持続しつづけるのでものすごい膨張状態だった。

パーキンソンは官僚組織を分析してこの法則を発表したそうだ。

独立して一人になるとこの現象は起こらないように思う。やはり階層型組織のなせるわざなのだろう。

但し、「独立時のレベルから多角的な能力向上が起こりにくい」という現象はありそうです。

意に反する仕事が時に自分の新しい能力を開発することもあるというのが企業組織にいるメリットともいえるでしょうね。

うーむ心が動いた

気に入りのコラムの中で、城山三郎さんが好きな言葉として紹介されていた。

「形式にこだわるには人生は短すぎる」(ローレンス・スターン)

うーむ。素敵な言葉だ。長く語るのは無粋だろう。

2008年5月26日月曜日

目的の力

通常onでは書かない娘の話をば。

うちのは現在四つんばいはできるがハイハイできない状態です。

よせばいいのに、こんな商売をしている私はついつい

「なんとか成長を加速できないか」

と思ってしまうわけです(笑)

そんなわけで、こっそり、彼女が四つんばいになった時に
ハイハイの四肢の動かし方を手を添えさりげなく体に覚えこまそうとするんですが当の娘は一向に意に介さない様子。
さすがにやりすぎ感もありあきらめたのですが、ついこの間こんなことがありました。

娘が一人で遊んでます。お気に入りはウエットティッシュの入れ物の様です。最初は手でこねくりまわしていたのですが手が滑ってそれが大きく前方に飛んでしまいました。

すると、娘はハイハイでするするとティッシュを取りに行くではないですか。

how(テクニック)はわからなくても、本当に魅力的なwhat(目的)があれば人は動けるんですねぇ。。

基本でした。。

でも魅力的なwhatを追う前に、できるだけポジティブにテンションを上げて(娘の場合ほめてご機嫌にして)おくと困難を克服するエネルギーがチャージされるようです。

幼児とか関係なく適用できるような気もします。

娘よ、お父さんこの学びをちゃんと仕事で使わしてもらうぜ。

2008年5月22日木曜日

ストレングス・ファインダー

「さぁ、才能に目覚めよう」を読んだ。

この本は結構前に出版されたけど(米国ではもっと前)最近になって新刷され売れているようだ。
最近流行のポジティブ心理学の考え方と同期が取れていて自分の強みにフォーカスをして、それを伸ばすことをすすめている本だ。
内容全てに共感できるかは、読んだ人次第だが自分は殆どの部分で考えが一緒だった。

そしてこの本の最大の売りが、本を購入した人はWEBでギャロップ社が開発したストレングスファインダーというツールを使うことができ、それにより自分が持っている5つの資質(才能と解釈しても遠くは無いでしょう)を知ることができるのだ。

分類されている資質カテゴリの総数は34。この中からの5つの組み合わせだから、一緒の資質の人に当たる確率は高くは無い(3300万通りある)。

ちなみに自分は以下の通り(現在の仕事スタイルともあわせてみる)

○着想(Ideation)
仕事に関する新しいアイデアを自分で創造したり、他人の画期的なアイデアに参画することに非常な興奮を覚える。(嫌いな言葉は「いいから言われたとおりにやれ」)

○戦略性(Strategic)
クライアントのキャリアデザインやビジネスパートナーが成し遂げたいこと、もしくは自分の行動において戦略的にアプローチすることは欠かすことのできない重要なポイントである。
(不得意な言葉は「いきあたりばったりor先ず体でぶつかる」)

○個別化(Individualization)
自分や他者の個性や強みを愛し、チームにおいてはその多様性を統合してパワーフルな存在になることを志向する。
(嫌いな言葉「没個性」「均質均等な集団」「平等」)

○学習欲(Learner)
仕事=学習・成長というキーワードは自分にとって非常に重要。経験から学習することへのこだわりも強い
(嫌いな言葉「流して仕事をする」「学習性無気力」)

○最上志向(Maximizer) <存在する可能性を最大限発揮させる>
多くの働き手が自分の潜在能力を十分に発揮できていない現状が仕事上の一番大きな問題意識である。その代わりキャリアコーチング等のクライアントや部下が妥協すると厳しく突っ込む。(そもそもカウンセラーという表現は自分には向いていない)
仕事人、アスリート、芸術家が自分のミッションに強くコミットして高いパフォーマンスを上げる姿に熱狂する。
但し、各人各様のレベルで上記だったら良いということ。最上のものだけが良いという選別思考は無い(むしろ嫌い)

かなり納得の結果だ。

本の中で気に入った考えは、
「(この)資質で目指すべき職業が決まるわけでは無い」とはっきり言っていること。
同じ資質の人でも違う職業で資質を発揮することにより多様なキャリアが形成されるそうだ。
キャリアコーチングをしている経験からの感想だが、人はどっかに自分の天職が存在しているという考え方から脱却できない人が多い。ある程度の資質とのマッチングは必要だが、後はそれを「むりくりにでも天職にしてしまう位の覚悟」がなければいいキャリアなんかおくれるわけがない。

「強みにフォーカスした弱点の克服法」も参考になる。

以上、興味を持った人は購入して読んでストレングスファインダーをやってみてはどうだろうか?
その結果を持ち寄っておしゃべりを楽しんでみたい。
これを使ったキャリアコーチングも是非試してみたいものだ。

自分が気に入っている自己分析ツールには他にMBTIがあるが、自己という存在を深く内省するにはMBTI、キャリアデザインによりフォーカスしてアクションプランをたてるのにはストレングスファインダーがより効果的かもしれないというのが今の感想。
(ちなみにこの両者どっちが正しいとも思わないし、そういった議論は無意味で自分に利するところをいいとこ取りすればいいのだと思う)

2008年5月18日日曜日

ちょっとすっきり

金曜日、土曜日と本間正人さんの新研修「組織開発ファシリテーター」を受講してきた。
(ちなみにこの研修は、組織開発(もしくは組織変革)にAI手法を導入したり、その導入の担い手(ファシリテーター)になる際の要諦を教えてくれるものです。ちなみにまだチューニング過程にあります)

その中の話ですっきりすることができたこと一個。

AIソリューションフォーカスの一番違いは、AIは組織研究から生まれてきたもので、ソリューションフォーカスは個人向けのブリーフセラピーから生まれてきたものですね。組織向けのアプローチの仕方としては殆ど同じと考えても良いかもしれません」
とのことだった(私の聞き違いでなければ)

以前から複数の友人の口から話を聴いていたのだが、最近ようやく「ソリューションフォーカス」の本をきちんと読んだ。読んだのはいいのだが、コーチングぽくもあり、AIぽくもあり、NLPぽくもあり、複雑系らしき概念も出てきぃーの、何だか違いがぴんと来ないなーと困ってしまった。

巻末のあとがきを読んだところ、NLP複雑系の生まれた機関とルーツが一緒(コーチングで使うスキルはそもそも色々なものから引っ張ってきている)と分かったのでだいぶすっきりしたのだが、AIだけがその違いがよくわからなかったのだ。

出自が違うのね。。

2008年5月16日金曜日

久々に仕事でキタ

たまたま、前職の会社で研修講師(MBTIとワールドカフェをダブルで実施というなかなかユニークなものだった)をしていた時のこと。

研修も終盤に近づき、発注先の事業部の人事セクションの方々がサポートとして来場した。するとそのメンバーの中に見覚えのある若い女性が。

「うーん、どこで会ったかな。。」

暫く考えた後思い出したのだが、2年前、5年目社員向けにキャリアデザイン研修の講師をした時の参加者だった。

その当時すでに独立を意識していたので、できるだけ研修講師の機会を得ようと必死になっていたのだが、せいぜい1、2日間位の講師しかやる機会がなかった。(会社はマネージャーやコンサルタントとしての役割を自分に期待していたので)

そんな中、ついに手にした3日間の講師機会。それも自分の最もテンションがあがるテーマ「キャリアデザイン」。他の講師の人たちは外部の会社の重鎮といわれる面々。でも独立してやっていくなら絶対負けたくないと全霊突っ込んだ。(終った時には真っ白に燃え尽きた墨みたいになったっけ)

その女性はこちらに笑顔でやってきて、「エッケイさん、お久しぶりです」

自分の記憶の中では、その女性はたしかその当時プロフィット部門でスタッフ部門でなかったので、一瞬、「(なぜ、ここにいるんだろう?)」と思ったのだが、その後すぐ記憶が鮮明になってきた。

「やぁ久しぶり!たしか、人事系の仕事に興味があると言ってたよね?ひょっとして異動できたの?」

「そうなんです。色々なことがあったんですが、念願かなって最近異動できたんです!」

この会社はシステムエンジニアが本業なのでそうそうスタッフ部門には異動するのは難しいのだ。(それになぜか不思議なことに人事系の仕事に興味を持つ人が多く競争率の高い狭き門なのだ(笑))

「よーく来れたねぇ。」

「ええ、本当に。でも、これって、あの時にエッケイさんの研修受けて、この仕事がしてみたい!と思ったのが契機なんです!」

多少のリップサービスはあるのかもしれないが、この言葉を聴いて久しぶりに鳥肌がたった。

自分がキャリアをメインテーマにしているのも、クライアントが自分の想いを現実化して納得感のある仕事人生をおくるサポートをしたいと強く願っているからだが、残念なことに、たとえ研修等で刺激を受けて心にインパクトを受けたりやりたいことが明確になったとしても、実際の行動に移す人は多くない(自分のキャリアにおいて何かを決断して行動するというのは、エネルギーもいるし勇気もいるのだ。そもそも研修が参加者の行動変容を起こす事自体も実現率は低いのだ。)

なおかつ、自分は組織を抜けてフリー稼業なった身の上なので、研修で出会ったクライアントとはほぼ一期一会でその人がその後に行動を起こしたかどうかを知る機会は殆ど無い(これがフリーになって最も寂しい部分)。

自分が想いを持って強くコミットした仕事で、一時的な成果ではなく、その成果がその後も継続されていることを知ることができるというのは無上の喜びだ。

ましてや、キャリアというテーマは人の人生の幸福と強く結びついている。

いやー、テンション上がったなぁ♪

2008年5月2日金曜日

営業職に関する調査結果から思ったこと

日経NBonlineに営業職に関する簡単な調査結果が載っていた。http://business.nikkeibp.co.jp/article/nba/20080421/153769/

内容自体は目ウロコなネタではないが、ちょこっと思考を刺激された。

記事の中で顧客を獲得する秘訣として営業職から挙げられているトップ3は、

①「相手の話をよく聞く」

②「商品・サービスの良さを自分の言葉で語る」

③「自分を信頼してくれる優良顧客を作る」

だそうだ。

これは営業をしている人には目新しさはかけらも無いだろう。
自分も前社の営業職だった時に目にしたら、「はん!そんなの知ってるよ。耳タコだよ!」と呟いたことだろう。

でも、この3つを徹底的に鍛えて、実践できている人って本当に少ない。超一流の営業って、案外この3つを愚直に徹底している人なのかもしれない。


よくこの3つを見ると結構スキル難度も高い。想いを持って行動すればスキルは無くてもなんとかなると思っている人もいるかもしれないが、想いだけでは実現できないと自分は思う。(自分は何回も言っている様に、「想い」と「スキル」の両立がプロの原則だと思っている)


①は傾聴技術の研鑽は必要だ。それも話し手の文脈(おかれた背景や発言の上位意図)にもフォーカスする必要がある。聴くという行為をきちんとやっている人であれば、当然その一環で論理思考も切ってもきれないことはよくわかると思う。

②は言語化スキル。自分が持つ知識や経験を相手に伝わるようにきちんと言語化できる人はそんなに多くない。これも論理思考は必要。言語化といいつつノンバーバルの影響力も無視できない。

③信頼形成の技術は奥が深い。リーダーシップやその人が長年かけて培う人間性にも触れる。

また、上記は互いに密接に関りあっている。
それらを考えると奥が深く修得するまで非常に長い道のりが必要なものなんだと思う。
(鍛錬方法によっては近道は無いが遠回りしない道を選べるだろうが。。)
この道のりを愚直に歩き続けた人とそうでない人は圧倒的な実力の開きが後になって表層化するんだろうな。

ちなみに私は営業としてはいまいちだった。落ち込む私を後輩はよく慰めてくれたが一流ではないのは確かだった。

でも面白いことに、この職業でプロになることを志向して、カウンセリングやNLPを学んでからの方が営業的成績はダントツに良い。

こんなことならもっと早くやっとけば良かったと、本質からずれたことを時々考える自分の小人ぶりが笑える。

2008年4月29日火曜日

自己変革ラボ

現在、講師をする予定のある研修開発サポートをしている。

この研修、なかなかコンセプトにこだわりもあり、筋の良い理論も中心に据えられていて、どんな研修になるか楽しみだ。うまく仕上がったら講師としてもやりがいのある研修になるだろう。

この研修、参加者のコンテキスト(考え方、行動の仕方、判断の仕方)に変化が起こるように働きけることを目標としている。(専門用語でダブルループラーニングを狙ってます)

これからの研修はこうあるべきだなと自分も常日頃から考えてファシリテーションやコーチングスキルを磨いているのだが、研修コンテンツと講師の、想いと技量がバランスよく合うことは本当に少ない。研修コンテツが本質からずれている割に妙にテクニックや理論に懲りすぎていたり、講師がコンテツや参加者をつかめずちぐはぐな雰囲気になったり、参加者の一時的な満足にのみフォーカスしてウケ狙いなエンターティナーに走ったりするケースは多い。

以前にもブログに書いたが、
これからは研修の場は「知る場」ではなく、
「自分をパワフルに変えるための実験の場(そう、さながらラボラトリー)」
になっていくのが望ましいと思う。

講師はそれを上手にサポートするために、
きちんとした知識背景を持ち、参加者の内面に働きかける技術を磨いておくのが必要だ。
(がんばろっと)

この研修の状況はまた書きます。