2010年2月14日日曜日

キャリアのスタンス


この間、ある会社の幹部の方と話をしていた時でした。


(その方、かなりいい仕事人と思われ、毎回ナイスな発言をされるので楽しみにしています)


その時に面白かったのは、私が、その方に、


「ご自身がキャリアを歩んできて、良いキャリアを築くコツって何だと思いますか?」


と質問したところ、その方は、暫し頭を張り巡らしてから、こうおっしゃいました。


「うーん。そうだねぇ。考え抜くことと、自分が仕事する上での判断軸をぶらさないことかな」

(↑多少言葉をいじってます)


これは、キャリアデザインでは、王道な言葉なのですが、なんせ理屈だけでなく実践を通してそういう生き方を体現してきた方ですから、これ幸いと追加質問をさせていただきました。


「その拠って立つ仕事の軸っていつ位にできましたか?まさか入社時から持ってたってことは無いですよねぇ?」


「はは、そんな立派なもんじゃないですよ。うーん。そうだなぁ。入社して10年位はかかった気がするなぁ。それも単に自分で考えついたわけでもなくて、仕事を通したり、お客さんや上司先輩の生き様に触れたりして徐々に出来上がった気がしますね」


かなり自分も共感しました。


通常、キャリアデザインでは、その人が持っている、「動機要因(活性化ポイント)」・「能力」・「価値感/信条(軸・スタンス)」の3つのポイントをヒントにして考えていきます。
ただ、この3つのポイントは、あんまりよろしくない本や研修では「この3つは重要」とか「この3つでプランニングしていきましょう」と平坦に唱えられるだけですが、案外、くせ者で、人の個性や成熟段階、キャリアの節目等によって、つけるべきフォーカスポイントだったりメリハリがかなり違います。そしてそれを考慮しないと良いキャリアデザインにならないことが多いです。


そういう事で、この「スタンス」というやつ、キャリアにかなり重要なのですが、何気に扱いが難しいものだったりします。


時間がかかるんですよね。その人の中で確立するのは。。(ちなみに、一生確立しない人もいます。ゆがんだスタンスに陥る人も山のようにいます)


そして、実際の仕事を通してしか獲得できないです。(だから、学生向けのキャリアワークショップではこの部分について変な問い方をしない方が正解だと思います。いいバイトやいいインターンした人はよいものを持ってたりしますが)


さらにさらに、ただ単に確立すれば良いかっていうとそうでもなく、タイミングタイミングでちゃんと作って、そして今度はそれを壊して再構築して新しい良いものにしていくって性格なんです。


上のほうで出てきた方の時間感覚ではこの確立に10年位かかったとの事です。

全ての人が10年かかるかそれ以上になるかはわかりませんが、

「キャリアのスタンス」は時間をかけて確立されるものなのだと考えていくのがポイントでしょう。


今、自分のキャリアの方向に答えが出なくて悶々している若手社員の方々に紹介しておきたい話だなぁと思いました。


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